BCGワクチンを打ってから赤くなるまでどれくらい？痕が出ないこともある？ ～BCGワクチンについて 薬剤師まとめ～
こんにちは！
生後５か月を迎えた次女が先日BCGワクチンを打ってきました。
BCGワクチンは今までの注射タイプのものと違ってスタンプタイプです。
上腕に薬液をたらしてスタンプになっている９個の針で傷を２か所付けます。
その後は薬液が乾くまで病院で待機します（衣類などにつかないように押さえて待機するのがなかなか大変。段々とぐずってきます(-_-;)）
接種当日のお風呂ですが、入っても構いませんが接種部位はこすらないようにしましょう。
うちのかかりつけの先生はBCG接種当日のお風呂は入らないように、と言っていました。
赤ちゃんでBCGワクチンの赤い痕が出ている子って良くいますよね。
うちの子はまだその痕が出ていない・・。
何でだろう？大丈夫かな？
この疑問を解決するためにBCGワクチンについてまとめてみました。
- ■BCGワクチンって何？
- ■BCGワクチンって効果はあるの？
- ■BCGワクチンはいつ接種するの？
- ■BCGワクチン接種後の副反応が心配。大丈夫？
- ■BCGワクチン接種後の経過について。赤く腫れる？
- ■コッホ現象について
■BCGワクチンって何？
結核を予防するワクチンの総称です。
結核は結核菌という菌によって起こる病気の事です。結核菌が体内に潜んでいる状態で免疫力が落ちてしまうと結核を発病することがあります。
結核の患者さんは日本では最近また多く見られており、小児より高齢者の患者さんが多いとされています。
その理由は予防接種によるものなので、是非BCGは積極的に受けたいですね。
■BCGワクチンって効果はあるの？
乳幼児期にBCGワクチンを打つことによって、結核の発症を５２～７４％程度、重篤は骨髄炎や全身性の結核に関しては６４～７８％程度予防することが出来ると報告されています。
■BCGワクチンはいつ接種するの？
１歳になるまでの間、標準的な接種は生後５か月から８か月の間とされています。
（しかし、地方自治体によって推奨接種時期が異なる場合があるので確認してください）
■BCGワクチン接種後の副反応が心配。大丈夫？
薬液が体内に入るので副反応が起こる可能性は少なからずあります。
しかしながら、BCGワクチンは長きにわたって世界中で安全に使用されてきました。
リンパ節の腫れや皮膚の局所的、全身的な軽度な副反応は一定の割合でみられますが、命に係わる重篤な副反応の発生は稀です。
■BCGワクチン接種後の経過について。赤く腫れる？
接種後２週間くらい経つと、接種した部分が赤くポツポツしてきて膿をもってかさぶたをつくる場合もあります。この反応は接種後５～６週間してから強く現れることが多いようです。３か月くらい経過するとこれらの症状は落ち着いてきます。
稀に、数か月以上にわたってジクジクしてしまうこともあるのでその場合は受診したほうが安心です。
＊このBCGの痕ですが、出てこない赤ちゃんもいるようです。うちの長女もそれほど強くは出てきませんでした。
しかし、４週間以上たっても痕が出てこない場合は接種が有効でない場合も稀にあるようなので心配な場合は医師に相談した方が良いそうです。
■コッホ現象について
通常は２週間くらいで赤くポツポツと痕が出てくるのですが、これが接種後１０日以内（多くは３日以内）に出てくる場合があります。このような現象を「コッホ現象」と呼びます。
この現象が見られた場合、BCGワクチン接種前から結核菌に感染していた可能性があるので受診しましょう。しかし、平成１７～２１年度の厚生労働省の報告では、「コッホ現象に伴う重大な障害はみられなかった」とありますので心配せずに落ち着いて対処しましょう。
＊私も長女で初めてのBCGワクチンを打ったときはこのコッホ現象が心配で心配で毎日痕を確認していました(;'∀')
以上、BCGワクチンについてまとめました。これらは厚生労働省のHPを参考にしています。
我が家の次女は１０日前くらいに予防接種を行ったのでもうすぐ痕が出てくるかな。今はまだ何の反応もありません。１か月くらいは様子をみて過ごしたいと思います。
お子さんの予防接種、色々な事が心配で不安になりますよね💦
まずは保護者がしっかりと知識をもって対処する必要があります。
全ての子供の未来が安心、安全でありますように。
